タネトン捕獲!

ここ数年、志摩沖でビンチョウマグロのジギングでよく釣れている。シーズンは12月~4月いっぱいぐらい。別名トンボマグロと呼ばれており、トンボマグロのジギングで通称トンジギと呼ばれている。

ここに来てなぜ釣れ出したかと言うと、温暖化の影響や黒潮の蛇行とか言う人がいるが、やはり一番は道具の進化と釣り方の確立が大きいと思われます。黒潮の蛇行は大昔から定期的にあるようで、最近の現象ではなく、蛇行によって暖かい水温が志摩沖に近づくわけでもない。むしろ離れています。もともと黒潮はプランクトンが少なく透明度が高いので黒く見えるので黒潮と呼ばれているようで、黒潮自体が魚が多いわけではない。これが蛇行によって志摩沖から離れてしまい冷たい水の塊が出来てしまいます。ここまで聞くとむしろ釣れないイメージだが、この冷たい水の塊を中心に伊勢湾から志摩に向かって(反時計回り)に渦のような反転流が流れ、ちょうど志摩沖で冷たい水と暖かい水がぶつかり合い、プランクトンが発生して小魚をストックします。従来であれば、志摩沖で停滞することのないビンチョウが、これにつられて居続けるのです。親潮を黒潮がぶつかるところでクロマグロが釣れるのと同じ理屈のようです。

そこに来て、細いPEでライトなタックルでもブリなど上げれるようになってきたので(昔はぶっといナイロンしか無かった)、水深100m以上のポイントでも一日しゃくれるような道具の進化や、どのタイプのルアーが釣れるかなど、情報の伝達スピードが飛躍的に早くなったので、昔なら10年かかる新しい釣法が1~2年で確立してしまう。

今年から電動リールも導入して、非常に楽にトンジギが出来るようになった。

あとは群れにあたるかどうかだが、今シーズンはなかなか爆釣の便りが少なく、なかなかシーズンインしなかった。単発で釣れるケースばかりで、釣れるとデカいというパターン。20kg以上のビンチョウマグロをタネトンと言って、繁殖できるサイズと言うことで、一つの目標にしています。10kgぐらいまでを小トン。それ以上から20kg以下を中トンとも言っています。

爆釣の時期になると中トン、小トンがメインになり、船中10本、20本と釣れます。今年は爆釣したかと思うと、すぐに沈黙が続き、また一瞬爆釣するパターン。まだまだ、魚の居場所のデータ化は出来ないないので、手探り状態でお互いの遊漁船が連携して情報交換しています。

22.2.12

この日は2日ぐらいに爆釣した船があったので期待したが、前日からの時化でまた水温が下がり、完全に沈黙。周りの船もノーヒット・ノーバイト。無線からも今日はお手上げで帰る・・・という声もちらほら聞こえる中、13:30ぐらいに、潮も止まって半ばあきらめで、ダメ元で250gのウロコジグを落としてみた。最近は300gや400gなど重いジグが各社からデビューしている背景もあり、使っている平均値が少し重くなっていた。

すると、120mぐらいまで落として電動ジギングのオートモードで10mぐらい巻いたところで”グン”とアタリがあった。

初めは大した大きさじゃないと思ったが、電動リールのドラグが滑って巻けていない。引っ張り出されるようなことは無いが、何か重たい米俵でも100mから引っ張ってくる感じで、ハイスピードで巻くとドラグが滑ってしまうので、指ドラグ(サミング)?を併用してポンピング&モーターで巻き上げた。

おそらく電動でドラグを滑らしたまま巻き続けるとドラグが焼けたり、モーターがやられるので、出来るだけモーターが高温にならないように、強引にモーターのみで巻き上げることは避けた。通常の青物でもハイスピードで巻き上げると、ラインにかなり負荷がかかるので、思わぬ小型サイズでもラインブレイクを経験していたので、ここは慎重に巻き上げた。大型が掛かった時の電動の巻き上げスピードはまだまだ研究不足で手探り。

船べりまでくると、さすがに大暴れしたが、ビンチョウ自体はそんなにドラグを引き出すような魚ではないので多少苦労したが、事前勉強した通り船のところで2回、3回と旋回しながら徐々に距離を詰めてランディング。

・・・がしかし、ネットにリアフックが絡みネットインする前に完全ロック。

22.2.12

他のお客さんにネットを持ってもらい、船長がギャフで取り込んでくれた(汗)。

102cm、20kgのタネトン捕獲成功!

 

大流血とあまりの重さで抱えることも出来ず。。。

一日しゃくって、残り30分でドラマが。足腰もクタクタで、ちょっと腰砕け状態でした(笑)。

今回シマノ ビーストマスター1000EJでしたが、タネトンでも十分巻き上げることが出来ました。ただ、魚がかかった時の巻き上げスピードはどれぐらいがモーターに負荷がかからないのか、まだまだ研究の余地がありました。指ドラグを併用しながらポンピングすれば25kgぐらいまでなんとかなる気がしました。

ロッドもMHでしたが、しっかり反力で浮かせることが出来て、MHで十分かなと思いました(なんせ硬いロッドは体にこたえるので・・・)。

《タックル》

ロッド:クロステージ B60MH電動
リール:ビーストマスター1000EJ
ライン:PE4号
リーダー:50ポンド
ジグ:ウロコジグ250g
フック:ジゲンハイパー ツイン JHT-55 #6/0(リア、フロント共に)



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真冬の根魚

アカハタやオウモンハタの顔が見たくなり、真冬の志摩沖に行ってきました。

それも、12月30日。

暴風雪で出航が危ぶまれましたが、とりあえず釣り納めにノーフィッシュでも海に出たいと午前中だけやりました。

相変わらず小さなレンタルボートは風に流されて、20mぐらいの水深でもメチャクチャ重たいシンカーやジグじゃないと底は取れません。

結局、ワンバイトありましたが、痛恨のバラシで風も強くなり終了。

1月29日、再び志摩沖へ。この日は風も無く、大きな船だったので期待していましたが、急遽コロナで小人数になり、結局小舟でどんぶらこっこ。

せっかくの風の少ない日でしたが、小さな小舟ではやはりちょっと風が吹いただけで一気に流されます。

22.1.29

色々新規開拓を試みますが、結局小舟では深場には行けず、最後は浅場でお茶を濁すパターン。

真冬でも20~30mぐらいのエリアはまだ気温低下の影響を受けにくく、そこそこ魚の活性はあるようでした。一方、夏場に高活性だった20mより浅いエリアは気温低下の影響をもろに食らうので、反応はほとんどありませんでした。

アカハタやオオモンハタは冬場はシーズンオフと言われるのは、冬は海が荒れて船が出にくくなることと、陸っパリで届く範囲に魚がいなくなるからです。

ある程度沖に行けばそれなりに釣れることが証明できました。浅場で反応してくれるのはガシラぐらいですね(笑)。

今回も色々な釣り方をチャレンジしましたが、自分が好きなテキサスリグで狙える限界は30mぐらいだと分かりました。それ以上深いと風下へキャスしてもすぐにボートの真下にきてしまう。風上に向かってドテラ流しだとボトムゴリゴリのテキサスはオフセットフックでも根掛かりしてしまう。

ドテラだとある程度ボトムを切った、ジグヘッドの攻めのほうが安心。そうなるとアカハタよりもオオモンハタになる。それでも暴風になるとあまりのスピードで魚が食いきれない。高活性時なら良いが、真冬の低活性時は難しい。

そのうちベタ凪の日に、深場の50mや70mを攻めてみたい。きっともっと高活性な違う根魚に合える気がします。

結局、冬場の攻略は、船が流されるかどうか次第ですね。

 

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幻のシロアマダイ

幻のシロアマダイを狙いにフィッシング光栄さんで狙ってみた。1回目はレンタルボートで2回目は仕立て。

フィッシング光栄のあるところは北西の季節風を防げるので、冬場の季節に伊勢湾が釣りにならない暴風時でも大丈夫。比較的穏やかな湾になっており砂地のポイントが多く、ところどころに岩がある感じ。少し離れれば磯もあるが、根魚を狙うなら長久マリンで大王崎のほうに行った方が良い。

シロアマダイは水深40mぐらいのところにいるようで、イトヨリやソコイトヨリが釣れれば、リーチ。逆にヒラメや根魚などが釣れたら、そこにはいないらしい。

一方アカアマダイは60mぐらいの深いポイントで、わざわざ深い所まで行ってアカアマダイを狙う必要もない。なんせシロアマダイは高級魚で5万円で取引されることも・・・・。

一回目はレンタルで小さい船だったので、近場でシロアマダイを狙うが、やはり流されてしまう。

すぐにソコイトヨリが釣れて、ポイントは間違っていない。

22.1.4

いかんせん初めてのポイントだったので、ジグサビキでとりあえず探る。しかし、ドンドン風が強くなり、結局岸沿いの風裏へ。

 

当然、岩場が近く20mぐらいの浅いポイントになり、根魚中心に。

テキサスリグも流されてしまうので、シンカー2個付けで。。。イトフエフキが釣れました。

 

正直、アマダイ以外ならここに来る理由もない。

あまりの寒さと強風で、第1回目はすぐに諦めて退散。

2回目はカリスマ船長の仕立てで出直し。

さすがに2回目は船も大きいのでほとんど流されず、ぴったっとアマダイポイントへ。

他の同船者はエビを付けた餌釣り。私はルアーマンなので餌は好きではないので、タイラバ、テンヤ、ジグサビキにワームを付けてトライ。

すぐに同船者がイトヨリを連発して、ポイントはバッチリ。

そうこうするうちに8時ぐらいに時合があり、エサや私のメタルジグにもアマダイがヒット。バタバタと数匹上がった。

22.2.19

幻のシロアマダイがあっさりと釣れて、ちょっと拍子抜けな感じ。

あと、小さいサイズだとほとんど引かないので、正直釣り味としては味気ない。

その後も、ポロリポロリと釣れ続けたが、私のジグやタイラバ、テンヤなどことごとく立派なエソが釣れる。これがまた50cmオーバーにもなると良く引く。

ボトムノックすると良いとのことでアクションさせたが、ほとんど反応が無く、やはり餌釣りでオモリと餌が1m以上離れている場合は効果があるが、ジグやタイラバでは、逆にビビッてしまうようだ。

同船者がエサで50cmを上げたが、たばこを吸っている間にかかっていたそうで、やはりアクションはしないほうが、ここのアマダイには良い感じ。きっと、浅いレンジで毎日のように攻められているので、スレているとは思う。

まだまだ釣れる感じではあったが、船長が用事があるということで、早上がり。

22.2.19

釣ったアマダイは高温の油でウロコを付けたまま、揚げると松かさ揚げと言って、パリパリのウロコやヒレと中身はフサフサで絶妙な食感で、なかなかの絶品でした!

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